14年間愛用していたドコモから格安SIMのOCNモバイルONEに乗り換えをして、3年以上経過しました。
電話やメール・データ通信(ネット閲覧・動画再生)、それにOCNモバイルONEのサービスを利用していると、OCNモバイルONEのメリットやデメリットはもちろんですが、公式サイトには記載していなかったことが判明しました。
この記事では、損得なしに正直な感想をドコモとOCNモバイルONEを比較してご紹介します。
端末機種に関して
この記事では、ドコモ契約時から愛用しているiPhone5sを利用して、両社を比較しています。
OCNモバイルONEに乗り換え後に、別の端末(Android)に機種変更したこともありますが、今回はできるだけ条件を統一するため、同じ端末機種を使用しています。
OCNモバイルONEとドコモの大きな違いは何?
OCNモバイルONEはドコモから回線を借りているため、同じドコモ回線を使ってサービスを提供しています。
それに利用できるLTEサービスエリアに関しても、VoLTEやVoLTE(HD+)も共通です。回線の種類に関して大きな違いはありません。
ドコモ回線そのものは同じですが、基地局から端末に届くまでの速度は違います。
この速度の違いから生じるサービスの影響について、今回普段から利用頻度が高い電話、メール、データ通信を使用して、ドコモとOCNモバイルONEの利用状況(感想も含む)を比較してみました。
【電話編】大きな違いはない
当サイト管理人は、ドコモからOCNモバイルONEにMNP転入したため、同じ電話番号を使っています。
通話品質や電波状況などを比較するとこんな感じです!
【電波状況】OCNモバイルONEとドコモで比較
正直、通話品質に関してはドコモの時と全く変わりません。
自宅はもちろんビルや地下鉄といった電波が届きにくい場所でさえも、クリアなノイズで普通に会話ができます。
それにOCNモバイルONEに乗り換えてから3年以上経過していますが、通話中にプツッと途切れたことも一度もありません。電波状況も快適といえます。
また、OCNモバイルONEには迷惑電話対策や留守番電話設定もできます。機能面において不自由もありませんでした。
【参考】迷惑電話対策について 【参考】留守番電話設定について
通話状況が変わらない理由
OCNモバイルONEはNTTコミュニケーションズが取扱先ということもあり、同じドコモグループです。
通話エリアもVoLTE(HD+)をすべてカバーしています。電波状況もほぼ変わりません。
【補足】050plusについて
OCNモバイルONEでは、音声対応SIMで使用する電話番号以外にもオプションを追加して契約すると、IP電話(インターネット回線)を利用した050番号で通話ができます。
こちらは、通常の固定回線と違ってインターネット回線を使うため、通話品質は環境によって大きく変化します。
例えば、通話先(相手の回線環境)が悪いとやや雑音が入りますが、相手の声は聞こえるため、通話そのものに問題はありません。
【メール編】大きな違いはない(例外は相手の環境で影響)
OCNモバイルONEに乗り換えたことで、長年愛用していたドコモのメールアドレス(キャリアメール)は利用できなくなりました。(当時はメール持ち運びサービスがなかったため)
現在はメール持ち運びサービスを利用することで、OCNモバイルONEに乗り換えてもそのまま引き継げます。
代用として、アップルのiCloudメールやGmail、YAHOOメールといったフリーメールを使っています。
ポイント
iPhoneユーザーであれば、OCNモバイルONEにMNP転入してもiCloudメールは初期設定する必要はなく、そのまま使えます。
【補足】OCNモバイルONEのメールアドレスについて
OCNモバイルONEを契約すると、OCNメール(専用のメールアドレス)を無料で1つ取得できます。
メールの送受信を行うにはメールアプリ(iPhone標準搭載のメールやGmailなど)で初期設定が必要ですが、スマホ以外にもパソコンのOutlookにも対応しているため、使い勝手が良いです。
それにOCNというブランドはキャリアメールと同等の信頼性があって、迷惑メールに引っかかりにくく、安心して使うことができます。
ドコモメール以外は受信されないこともある
ドコモメール(キャリアメール)から別の新しいメールアドレスに変更したことで、1つ問題が発生しました。
相手のメール環境によっては、自分のメールが受信されません。
特にiCloudメール、Gmailメール、YAHOOメールなどのフリーメールは、迷惑メールに判別されやすいです。
もし相手がメールを受信できないと、自分宛に送信メールが受信されます。
【対策】メールが送信できない場合
電話やSMS、LINE、他にTwitterやFacebookなどのSNSを使って、一度相手に連絡してして下さい。そして迷惑メールの振り分け設定を解除してもらって下さい。
迷惑メールに判定される問題さえ解決できれば、メールのトラブルも無くなります。
【データ通信編】通信速度にやや影響あり
OCNモバイルONEに限らず、キャリアから格安SIMに乗り換えると通信速度がやや遅くなります。これは格安SIMに乗り換えると、誰もが体験する問題です。
では、どのくらい変わるのか?実際に使ってみると、意外な事実が判明しました。
ネット閲覧について
【データ通信の体感速度の違い】OCNモバイルONEとドコモで比較
正直、体感速度はドコモの時とあまり変わりません。
室内や地下鉄といった電波がやや届きにくい場所でも、電波は普通に届きます。
口コミなどでは、昼頃になると通信速度が遅くなると言われていますが、データ通信の利用頻度が高い地域(都市部)で使っても、大きな変化はありませんでした。(LTEもしくは3本の電波マークも表示される)
また、iPhone5sは公式サイトでテザリング不可と判定されています。しかし、実際に設定してみると案外使えています。
ちなみに、テザリングを行うと画面にdocomoという表示になります。OCNと表示されると思っていたけど、OCNモバイルONEはドコモ回線を借りているため、docomoになります。これは意外な発見でした。
動画再生について
【データ通信の体感速度の違い】OCNモバイルONEとドコモで比較
動画再生は、止まったり切れることもなく、普通に見れます。
5分以内の短時間動画はもちろん30分の長時間動画の再生もOK!ただし、これは高速通信の場合です。
当サイト管理人は、6GB/月コースを契約していますが長時間再生(高画質で約9時間以上)してしまうと、速度制限(低速通信)に引っ掛かります。
速度制限になるとデータを読み込むまでに倍以上かかることはもちろんですが、サクサク再生することも困難になります。
また、OCNモバイルONEでは節約モード(OCNアプリの機能)を使って、自分で高速通信から低速通信に切り替えができます。
節約モードON(低速通信)にすると、速度制限の時と同じようにデータを読み込むまでに多少時間がかかるものの、動画は再生できます。これには正直ビックリ!
【参考】速度制限中や節約モードの体感スピード 【参考】節約モードの消費
【感想】まとめ
電話、メール、データ通信を利用して、OCNモバイルONEとドコモを比較してみましたが、正直な感想を言うとOCNモバイルONEに乗り換えをしても不自由はありませんでした。
電話は全く同じ使い方ができて、通話品質も変わりません。
メールに関しても、キャリアメールが使えなくなりますが別のメールアドレスで代用することで解決できます。
データ通信に関しては、ネットの閲覧や動画の再生を行っても体感的にほぼ変わらないといえます。
OCNモバイルONEを使ってみると、ドコモの時と利用環境がほぼ同じなのに月額基本料金が圧倒的に格安になるから、むしろメリットの方が大きいといえます。個人的な感想として、OCNモバイルONEに乗り換えをして大正解でした。
もしあなたが現在使っている携帯電話会社に対して不満があるのであれば、OCNモバイルONEを検討してみるのもアリだと思います。
月額基本料金に合ったスマホ生活ができるため、あなたの不満も吹き飛ぶのではないでしょうか?