ネットなどを見ていると、一度は下記のような口コミや噂を耳にしたことがないだろうか?
- OCNモバイルONEに乗り換えをしたら、バッテリーの消費が異常に早くなった!
- グローバルIPアドレスが、バッテリーの異常消費を促している!
私自身もOCNモバイルONEに乗り換えをして3年以上経ちますが、「なんとなくバッテリーの消費が早いな~」と薄々と感じていました。
でも、本当にグローバルIPアドレスがバッテリーの異常消費に関係しているのか?この点に関しては疑問です。
そこで自分のSIMフリースマホ(Android)を使って、実際に検証してみました。
すると、衝撃な事実が判明!検証結果と共に、実際に行った2つのバッテリー対策を紹介します。
【OCNモバイルONE】バッテリー消耗問題とは?
OCNモバイルONEに限らず他社の格安SIMは、インターネットに接続する際にIPアドレスを付与することで利用者に対してサービスを提供しています。
このIPアドレスは2種類あるのですが、他社が採用しているプライベートIPアドレスよりもOCNモバイルONEが採用しているグローバルIPアドレスの方がバッテリーの異常消費を招きやすい!?と噂されていました。
他にも、検証をした利用者の口コミが広がったことや2022年6月6日以前での段階では、利用者自身がグローバルIPアドレスからプライベートIPアドレスに変更できないというジレンマもあって、さらにバッテリー消耗問題に対して拍車がかかりました。
現在、OCNモバイルONE(新コースの場合)ではグローバルIPアドレスだけでなくプライベートIPアドレスにも変更できます。
OCNモバイルONEのバッテリー消耗問題を検証!
今回、OCNモバイルONEのバッテリー消耗問題を確かめるために、バッテリー対策はIPアドレス(グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレス)の変更とセーフモードの設定(ONとOFFの切替)の2つの機能を実施しています。
そして2つの機能を組み合わせて、4パターン(1日1パターンのみ)を実行!合計4日間検証してみました。
バッテリー消費問題の検証パターン
- グローバルIPアドレス、バッテリーセーブモードOFF
- グローバルIPアドレス、バッテリーセーブモードON
- プライベートIPアドレス、バッテリーセーブモードOFF
- プライベートIPアドレス、バッテリーセーブモードON
また、スマホの利用環境を公平に保つために電話やメール、LINEなどの受信が最も少ない時間帯(0時~9時)を検証期間に設定しました。
0時(バッテリー100%)から9時までの間、バッテリーがどのくらい消費(%)されるのか?測定しています。
端末に関しては、大容量バッテリー(5000mAh)搭載のZenFone Max Pro(ASUS)を使って検証してみました。
【検証結果】OCNモバイルONEのバッテリー異常消費は回避可能!
まずは1日目の検証結果です。グローバルIPアドレスとバッテリーセーブモードOFFの場合、バッテリーは85%になっていました。(バッテリー消費量は15%)
次に2日目の検証結果です。グローバルIPアドレスとバッテリーセーブモードONの場合、バッテリーは87%でした。(バッテリー消費量は13%)
3日目の検証結果です。プライベートIPアドレスとバッテリーセーブモードOFFの場合、バッテリーは89%でした。(バッテリー消費量は11%)
4日目(最終日)の検証結果です。プライベートIPアドレスとバッテリーセーブモードONの場合、バッテリーは92%でした。(バッテリー消費量は8%)
検証結果
- グローバルIPアドレス、バッテリーセーブモードOFFの場合(バッテリー85%)※消費量15%
- グローバルIPアドレス、バッテリーセーブモードONの場合(バッテリー87%)※消費量13%
- プライベートIPアドレス、バッテリーセーブモードOFFの場合(バッテリー89%)※消費量11%
- プライベートIPアドレス、バッテリーセーブモードONの場合(バッテリー92%)※消費量8%
考察
端末搭載のバッテリーセーブモード(ON・OFF)に関係なく、IPアドレスをグローバルIPアドレスに設定しているとバッテリーの消費が早くなる傾向です。
グローバルIPアドレスが、バッテリーの異常消費に少なからず関係している可能性が高いです。
自分で設定可能!OCNモバイルONEのバッテリー消費対策
今回行った2つのバッテリー対策ですが、IPアドレス(グローバルIアドレスPとプライベートIPアドレス)の変更は、OCNモバイルONE契約者であれば、誰でも設定可能です。
バッテリーセーブモードの設定(ONとOFFの切替)に関しては、機種によって呼び名やサービスなどが異なります。
場合によっては、機能が搭載していない場合もあるため注意して下さい。
(例)ZenFoneシリーズは「バッテリーセーバー」、iPhoneシリーズは「低電力モード」という機能があります。
グローバルIPアドレスからプライベートIPアドレスに変更
IPアドレス(グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレス)の変更は、APNの設定画面(データ通信の設定)で行えます。
2022年6月6日以前にOCNモバイルONEの新コースを契約した方でAPNをすでに設定している方は、グローバルIPアドレスに設定されています。
プライベートIPアドレスに変更したい方は、設定変更を行って下さい。
契約した時期に関係なく、新コース以外(旧コース)の方は、グローバルIPアドレスから変更できません。
iPhoneの場合
iPhoneは、「専用の構成プロファイル(プライベートIPアドレス)」をインストールするだけでIPアドレスを変更できます。
変更したい方は、下記をタップしてインストールして下さい。
コース変更を行った方は注意!翌月になってからインストールして下さい。変更前のコースがIPアドレスに関係しています。
Androidの場合
Androidは、「設定アプリ」内のアクセスポイント名を編集することで、IPアドレスを変更できます。
一般的な設定手順は、下記を参考にしてみて下さい。
「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「詳細設定」→「アクセスポイント名」→「APN(OCNモバイルONE)」
APNを「ocn.ne.jp」に変更することで、プライベートIPアドレスになります。
変更前のAPNは、「lte.ocn.ne.jp(グローバルIPアドレス)」になっています。
バッテリーセーブモードを活用
バッテリーセーブモードは、基本的にタップをするだけでONとOFFの切替ができます。
通常であれば、バッテリーセーフモードはOFFになっているため、タップをしてONに変更して下さい。
- ZenFoneシリーズの場合、「設定」→「電池」→「バッテリーセーバー」→「ONに変更」もしくは「上から下にスワイプしてクイック設定パネルと表示」→「バッテリーセーバーをONに変更」
- ※iPhoneシリーズの場合、「設定」→「バッテリー」→「低電力モードをON」
まとめ
今回OCNモバイルONEのバッテリー消耗問題を検証して、グローバルIPアドレスがバッテリーの異常消費に何かしら関連している可能性が高いです。
バッテリーの異常消費を抑えるためにも、自分でプライベートIPアドレスに設定変更しておくべきだと思います。
他にも端末に標準搭載しているバッテリーセーブモードを活用(ONに設定)することで、さらにバッテリーを節約できます。
OCNモバイルONEのバッテリー消耗問題は対策さえすれば異常消費も防止できるため、あなたも是非バッテリー対策を行ってみて下さい。
バッテリーの消費が気になる方は、大容量バッテリー搭載の端末に機種変更するのも1つの方法です。
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